091234567891011121314151617181920212223242526272829303111

「症状のお話」「パーソナリティ障害 2」

皆さんこんにちは。精神保健福祉士の岩田です。
前回に引き続きパーソナリティ障害についてお話をしたいと思います。

前回の内容で、
パーソナリティ障害は生来の物ではなく発症するものであることがお分かりいただけたと思います。
この障害のの基本症状として、感情のコントロールの困難さがある為、基本的な対応方法としては、寛容な態度で接するのが良いとされています。
しかし、裏腹に親切にすればするほど巻き込まれ、支援者の方が傷つき疲弊してしまうことが多く報告されています。
元々の背景に愛情飢餓状態と不認証体験があるために、また(母親に続いて支援者からも)見捨てられるのではないだろうか?と不安になりその結果、捨てられまいと必死にかかわろうとしてくる。
機嫌を取る行動をしてみたり、関わっている時間を無理に引き延ばそうとしてみたりすることもある。
それに対して、冷たい態度で接すると不安定さが増したり、支援者に対して攻撃的になったりする。
支援者側に見捨てようとしたり、冷淡な感情が実際になくても、パーソナリティ障害の症状になると、自分が見捨てられてしまうといった感情にとらわれてしまうことがポイントになっています。
そして、見捨てないかどうかの確認に「ためし行動」をとるようになりますが、その際に患者様の心理の深い所まで感じ取ろうとし、長い目で支援を続けていくことで、今度は見捨てられずに大事に接してもらえると感じ取り、症状が緩和していくことがあります。

前回の内容で発症の「原因」と「きっかけ」の原因の方に、幼少期の見捨てられ体験や、大切な存在だとみとめられなかったことが多くあり、成人してからもその影響が続いていることから、今度は、親ではない人(支援者など)から、継続して大切な存在だと感じていることを本人に伝え続けていくことで修正感情体験を経験し、前述のように症状が緩和していくように思われます。

また、不安定であるがゆえに対人関係上のトラブルも多い。
他者の評価も変動が激しく、相手の事を過度に理想化したり、蔑むような言動を取る事が多いですし、さらに、変化の大きさの問題とは別に、両価性の問題もあります。

これは、支援者を信頼できる人だと感じているのと同時に、裏切られるのではないかといった真逆の感情がおきるというのが、両価性の問題です。密接な関係性ができたら、安心かというと、そうではなく、関係が深く、本人にとってかけがえのない存在になればなるほど、その対象を失ってしまうことへの不安が強まり、逆効果になってしまいます。

しかし、そもそもこれらの思考は、愛情を持って接してこられたら、そこまで強い思いは生じないだろうと思われます。

つまり、愛情をもとめる行動に他ならないので、この一点集中の意識を、多様な方向にむくように、人それぞれの愛情を受け止める感じ方があること(誰もが完璧な愛情を注ぐ接し方を受けてはいない事)などを心理教育などを通じて伝えていくこもなども有効なのではないかと思います。(事象の普遍化)

なかなか深いテーマなだけに、ついつい長くなってしまいましたが、100%正しい接し方があるわけではないので、個別で各々の特性にあった方法を模索する事を付け加えさせていただきます。

それでは、また。
【 2016/10/31 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

一週間の予定(10/24~29)

こんにちは。この頃は秋らしい気候になってきましたね。「食欲の秋」とも言いますね。
秋のおいしい食べ物と言えば「くり」もその一つですが、栗は縄文時代には家屋の材料として木材を使用されていた事をご存知でしょうか。くさりにくく、丈夫であることから重宝されたそうです。
棘があって近寄りがたい栗ですが、接し方を工夫するととてもお役に立つツールになる事もあるんですね。
色々な症状でお悩みの方に出逢いますが、「できないこと」ばかりに「とらわれず」、「できること」「残されたもの」に目をむける「とらわれはずし」をしてみてはいかがでしょうか。(精神保健福祉士 岩田)

来週の予定はこちらです。



WS000000_20161020221528f5c.jpg
【 2016/10/20 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

【症状のお話】【パーソナリティ障害】

「症状のお話」 「パーソナリティ障害」

こんにちは。精神保健福祉士の岩田です。
さて本日はパーソナリティ障害のお話をしたいと思います。
以前と比べると、多様な生活様式が認知され、受容されやすい社会になっているとは思いますが、それでもなお、パーソナリティの偏りにより症状として認められるものがありあます。

一体どのような病態なのかご存知でしょうか。ここ数年いろいろなメディアで取り上げられることが多く、名前やなんとなくの病態はご存知の方が多いと思います。

では、パーソナリティ障害はもともとの人格ではなく、人生の途中から発症する病態であることをご存知でしょうか。

たとえば (架空)A美さんの場合、幼少期は、おとなしい、問題の少ない子で、両親からしてみればその弟のB男さんの方が気がかりでした。B男さんは、やんちゃで問題行動も多く、学校から連絡のある事が多かったそうです。
そのため、両親は弟の方にかかりきりになって、あまりA美さんにかかわる事ができませんでした。
 しかし、A美さんもそれほど強い精神の持ち主ではなく、思い悩むこともあり、ふさぎ込むこともありました。
 大学受験に際しても、学業に励んでこの道を進むことが正しいのかと、迷ったりもしました。
 それでも、その頃は明確な目的があり、頑張って努力をすれば結果が出ていました。
 周りの生徒からもそれなりに評価を得ることができ、A美は自信を持って生活を送っていました。
 多少の困難にであっても、自分の力で努力すれば乗り越えられると思っていました。
 そして、見事に第一志望の大学に現役で合格する事が出来ました。
 
 しかし、大学へ入ると、周りは優秀な学生ばかりで、自信のあった英語でも、周りにはもっとできる子が大勢いた。

 高校と違って大学では漠然とした授業が多く、A美さんは大勢いる学生の中の目立たない一人と感じるようになりました。
 そのうち、他の学生が楽しげに過ごしている時も、心の中に空虚感を感じるようになりました。

ムリをして、楽しいふりをしてみてもしっくりこないと思うことが多くなり、もっと自分をアピールして心の中までさらけ出したいという気持ちに駆られる一方で、プライドや体面を過度に意識し、自分の本心を押さえつけたり過度にサービスをしている自分がいたりとで、誰かと一緒に過ごすことがとても疲れた。・・


------------
パーソナリティ障害は「原因」と「きっかけ」によって発症します。これまで述べてきた部分がA美さんにとっての原因だったと言えます。とてもまじめに過ごしてきた青年期以前、努力して成果を出し続ける事ができ、他者評価も得られていたところからの、目標喪失、空虚感、積み上げてきたものの瓦解する感覚などを経験していきます。
A美さんはこの後、心から信頼できる人と出会い、そして別れ、不安定な気持ちに拍車をかけていくことになります。それが「きっかけ」でした。

幼少期の喪失体験や見捨てられ体験などの以前に受けた心の傷が、最近起きた同様の体験により再現されて発症する事が多く、それらの関係の事柄に接するごとに不安定になったり、不機嫌、自傷、過食などにつながることも多くあります。

統計的に男性よりも女性の方が多く、思春期から青年期、青年早期にはじまり、大半は数年で落ち着いていきます。長期になると10年から20年かかることもあるそうですが、年齢が増す毎に改善していくと言われています。

どなたにでも起こりうる症状として、原因は多かれ少なかれ誰もが抱え持っているものですから。どのように出来事を解釈していくかが、精神保健上のキーになりそうですね。

それでは、また。
【 2016/10/17 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

一週間の予定(10/17~22)

こんにちは。 急な気温の変化で朝晩と冷え込みますが、体調管理に気をつけましょう。
来週の予定はこちらです。

WS000002_20161013154725584.jpg
【 2016/10/13 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

一週間の予定(10/10~15)

こんにちは。 涼しい 心地よい そんな季節がやってきましたね。
私の好きな季節の一つでもあります。

体育の日などには、体を動かしてみてはいかがでしょう。

それでは、来週の予定はこちらです。


WS000000_20161008224905a83.jpg



【 2016/10/08 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

「症状のお話」「老年期精神病 と アルツハイマー」

こんにちは。精神保健福祉士の岩田です。

年々平均年齢は上昇していき昨年度の統計では、平均寿命がついに男女ともに80歳を超える(男性 80.79歳 女性 87.05歳 2015年調査)までになりました。
不老長寿は、太古からの人類の願いであり、遡る事秦の始皇帝の時代に、不老不死の仙薬を求めたと「史記」にあり、不老不死の実現性のなさがわかったのか、次に登場した言葉が、「延年益寿」という言葉が出てくるそうです。

そう言った意味では、年々 念願がかなっている現在の日本の健康事情とも言えるわけですが、長寿になればなったで、新たな悩みが芽吹いてくるのが、今の実情。

さて、どういったお悩みなのかと言いますと、皆様の中には老年期精神病という言葉をお聞きになられた方も中には、おみえになるのではないでしょうか。

老年期精神病というのは、認知症の無い高齢者で、幻覚・妄想などの精神病の症状が認められる場合に病状を表す言葉ですが、老年期に発症する場合は、訂正が効かない思い込みが主症状で、具体的には、「物取られ妄想」などの被害妄想などが多いようです。

さて、では認知症のある方の場合はどうでしょうか。
そもそも認知症と一言で括ったところで、レビー小体型 アルツハイマー型 脳血管性 前頭側頭型 若年性 アルコール性などの様々な種類がある事をご存知でしょうか。

その中で最も割合の多いのが、アルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー病とは、脳の神経細胞が変性・脱落し、認知機能が低下する進行性の疾患です。

かなり名前を知られるようになってきた疾患ですが、実はその発症原因は現在もはっきりとわかっていないのです。

今のところその原因の有力な説とされているのが、脳細胞の「ごみ」説。ちょっと変わった言い回しになりますが、アルツハイマー病の患者さんの脳を顕微鏡で確認すると、茶色のシミが多く認められます。

これは、βタンパクという物質で、脳の神経細胞からのでるごみのようなもので、若い脳であれば、酵素がきれいに除去するそうですが、加齢により、きれいにする力がなくなりアルツハイマー病になっていくというものです。

したがって、加齢が進むにつれ誰もがアルツハイマー病になるリスクが増えていくという事。

健康寿命という言葉がとっても重く感じられますね。ここまでは怖いお話ですが、実は発症を遅らせれる方法が統計上明らかにされていて、適度に運動をすることで、発症が3分の1になるそうです。

基礎中の基礎のような解消方法ですが、効果の出ている割合が高いだけに軽んじるわけにはいきませんね。私も秋風を背にジョギングでも楽しみたいと思います。

それでは また。
【 2016/10/03 】 未分類 | TB(0) | CM(0)

1週間の予定(10/3~8)

こんにちは。10月になりまして、朝夕と涼しいきせつになりましたね。僕の好きな時節でもあります。
さて、四季を楽しむ日本から離れる事10、864キロ(東京-ニューヨーク間)、アメリカでは、2016年アメリカ合衆国大統領選挙のヒラリー・クリントン氏(民主党)とドナルド・トランプ氏(共和党)のテレビ討論会の様子が取り上げられていますね。
どこかのテレビ局で注目していたのは、彼らの服装についての視聴者の印象操作についてのコメント。
病弱説のヒラリー氏は、健康をアピールする為に「赤」を、加熱発言気味のドナルド氏は「青」をそれぞれ身につけて壇上に上がりました。
このくらいの事でみている人の印象がかわるものだろうか?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、実は人と色の関係はかなり深いものがある事が証明されています。
色彩心理学的な知見を取り入れた事例には、イギリスで夜間の照明の色を変えたところ、犯罪率が下がったことや、事故の多い橋の色を変えたところ、事故が激減したなどの報告がされています。
テレビ討論会はあと2回ありますから(10月9日、19日)、皆さんも「どんな色の服装で出演されるかな」、そんな目線でもチェックして観て下さいね。 (精神保健福祉士 岩田)
さて、来週の予定は、こちらです。 

WS000002_20161001123618654.jpg

【 2016/10/01 】 未分類 | TB(0) | CM(0)